クリプトコリネ “カンボジアナ”　(学名　None )

メモとして私見を公表する。

今回この種を調査するにあたり。クリプトコリネ・コルダータ　Cryptocoryne cordata var. cordata とクリプトコリネ・シアメンシス　Cryptocoryne cordata var. siamensis　のどちらかに分類するつもりで一週間かけて本種の調査にあたった。さまざまな部位や特徴を詳細に両種と比較した。
しかし、草体形状や雌蕊の形、生育環境等がコルダータやシアメンシスと一致せず、本種が独自なる特徴を備えていることから日本の植物学的に考慮した場合、論理的に地域変種という結果に至る。

また、植物学会の噂としてカンボジアの一部地域(本種が生育している土地)において新種の植物が次々と発見されているという事も鑑み、地域変種として紹介するのが空気を読んだ判断だと考えている。

私見として現段階(２０１４年)でまだクリプトコリネ・コルダータ属の分化に着手する時期ではなく、おそらく２年後の仕事になるであろう。繊細な問題であるため時間にゆとりをもって自分の納得する仕事がしたい。
クリプトコリネ・グラボウスキー Cryptocoryne cordata var. grabowskii においても種の定義が曖昧で、疑問点が非常に多い。
将来的にはコルダータ属もAsarum属のように細分化される予定である。なぜならば、それぞれ異なった特徴を有しており同じではない・・・と言うのが理由である。