クリプトコリネ グリフィティー (学名 Cryptocoryne
griffithii )
クリプトコリネ・グリフィティーは1856年3月にオーストリア人の植物学者、スコット・ヘインリッヒ・ウィルヘルムにより記載登録されたクリプトコリネである。当時記載に利用されたのはマレー半島のマラッカで採集されたクリプトコリネ・グリフィティーで、グリフィティーと言う種小名は献名である。
スコット・ヘインリッヒ・ウィルヘルムはAroids(サトイモ科)を題材として研究を重ねArisaema serratum(テンナンショウ属・マムシグサ) の命名者である事も有名で、
1845年にオーストリアのシェーンブルン宮殿のインペリアル・ガーデンのディレクターとして功績を残している。
クリプトコリネ・グリフィティーは主にマレーシア、インドネシアのリアウ諸島、カリマンタンを中心に広い範囲で生育が確認されている。低地林の栄養分の比較的多い川を好む傾向にあり、ジャングルの中のブラックウォ−ターの小川から中上流域までその生育ニッチは幅広い。
水質は弱酸性〜酸性、軟水〜中硬水まで広く適応する。
花期は雨季の終わりから乾季初めに多くの株が花を咲かせ、花持ちは良くない。
また、種としても非常に安定的であり環境による変化も受けにくいが、マレー半島、リアウ諸島グループとカリマンタングループでは多少の変異が見られる。