クリプトコリネ プルプレア (学名 Cryptocoryne purpurea nothovar. purpurea )
クリプトコリネ・プルプレアは1904年1月にリドレイ・ヘンリーニコラスにより記載登録されたクリプトコリネで、プルプレアと言う名前の由来は「紫色(Purple)」という意のラテン語である。
本種は種登録時には独立種として扱われたが、その後の研究によりクリプトコリネ・コルダータvarコルダータとクリプトコリネ・グリフィティの自然交配種であることが証明されている。
クリプトコリネ・プルプレアが生育しているのはマレーシアのパハン州のベラ湖周辺や、ジョホール州などで、ピートスワンプから湖に流れ込む支流などの特殊な環境に生育し、フミン酸を多く含んだ強酸性水の軟水を好む傾向にある。
本種の花は赤色やオレンジ色をしており、クリプトコリネの中でも一際美しい花を咲かせる。花期は乾季初期〜中期に多くが開花し、川の水位が低下すると次から次へと花芽を上げる。芳香は弱い。
またプルプレアはマレーシアの30Sen切手にも起用されるなど、植物としての存在感もとても大きい水草である。