クリプトコリネ ティマヘンシス (学名 Cryptocoryne timahensis )
クリプトコリネ・ティマヘンシスは2001年11月にオランダ人のヤン・バストメイヤーにより記載登録されたクリプトコリネで、ティマヘンシスと言う名前の由来は「ブキ・ティマの」という意である。
本種はクリプトコリネ・コルダータvarコルダータとクリプトコリネ・ヌーリーの自然交配種であり、シンガポールのブキティマ自然保護区の標高120m地点に生育が確認されている。シンガポールのレッドリストに記載されて厳重な保護下で管理されている。
クリプトコリネ・ティマヘンシスはブキ・ティマ山の湧水に生育しているクリプトコリネで、完全な陰性。生育地の水質は溶存酸素量の多い酸性の超軟水を示す。水深の深い場所ではかなり大型化し、主に栄養生殖を用いて匐枝(ストロン)を張り巡らせラミートを出し、群落を形成する。
生育スピードも速い。
葉は水中葉、水上葉ともにあまり変化が無く、肉厚で主脈は褐色。側脈や細脈上に虎斑が入る
生育地のブキ・ティマ自然保護区内では年間を通じて花を咲かせ、花期は通年である。花は多少の色の変化が見られるものの、ほとんど形状を変えたりせず安定している。